患者中心の治療物流
細胞および遺伝子治療薬の物流は大きく3つの段階に分けられます。
まず、患者から採取した腫瘍検体を病院に輸送する段階。次は患者にアフェレシスを行い、その血漿を製薬会社に届ける段階。最後に製造された治療薬を患者に再び届ける段階です。
製薬会社、病院、患者の間には信頼できる物流サービスが必要です。


細胞および遺伝子治療薬の物流は、治療薬を患者に正確に届けることが非常に重要です。
細胞および遺伝子治療薬は液体窒素タンクに入れて極低温の状態で輸送することで、品質に影響を与えずに安全に輸送できます。
新しい包装方法と輸送手段について事前にバリデーションを行い、信頼性の高い輸送インフラを確保する必要があります。
更に、細胞および遺伝子治療薬を安全に輸送するためには以下の項目を遵守しなければなりません。
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温度管理物流
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Chain of custody / Chain of identity
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検証されたパッケージ、コンテナー、トラック
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決められた時間内に輸送 Time-critical
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患者に直接配送 Direct-to/from-patient
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迅速な通関手続き
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危険物および感染物輸送
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GXPの規定遵守


管理の連鎖 Chain of custody
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生物学的なサンプル内に含まれる細胞の生存性を確保するためには、物流のトレーサビリティチェーンを厳密に管理しなければなりません。
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また、患者から正確に血液を採取し、再びその患者に治療薬が提供するためには、Identityの連続性を管理する必要があります。
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そして物流プロセス内で問題が発生した場合は、明確な原因分析が行われるべきです。
細胞および遺伝子治療薬の
輸送条件
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細胞および遺伝子治療薬は必ず検証された倉庫に保管しなければなりません。
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倉庫までは冷蔵、冷凍、極低温など温度区間を設定し、定温を維持できるように設計されたパッケージで輸送します。
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更に、24時間リアルタイムで温度をモニタリングする必要があります。
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出荷を依頼された際には、すぐに倉庫から集荷し迅速に輸送いたします。
